· 

物語のある小浜の旅。ON THE TRIP



4つの物語から若狭おばまを紐解く。音声ガイド「小浜西組まち歩き」「熊川宿まち歩き」「若狭おばまの寺」「西津」

 

小浜西組まち歩き:https://on-the-trip.net/spots/547?locale=ja

 

熊川宿まち歩き:https://on-the-trip.net/spots/548?locale=ja

 

若狭おばまの寺:https://on-the-trip.net/spots/586?locale=ja

 

西津まち歩き:https://on-the-trip.net/spots/587?locale=ja

 

 

鯖街道の起点である若狭おばまは、古代から「御食国(みけつくに)」として海からもたらされる塩や海産物など豊富な食材を都に運び、都の食文化を支えてきた場所です。鯖街道」と呼ばれる街道沿いには港、城下町、宿場町があり、人の往来により伝統芸能や文化が広がり、独自の発展を遂げました。

 

そんな若狭町・小浜市を旅するうえで、ぜひ利用してほしいのが小浜市の公式まち歩きオーディオガイド。「小浜西組まち歩き」「熊川宿まち歩き」「若狭おばまの寺」「西津」という4つのエリアの音声ガイドがあり、それぞれのテーマに沿ってまちの歴史・文化をお伝えします。音声を聴きながら、まちあるきにでかけましょう。

ここではその内容を少しご紹介します。

 


小浜のサバはなぜうまいのか?ー小浜西組まち歩き

 

「小浜西組まち歩き」では、かつて城下町として栄えたまち「小浜西組」のストーリーをご紹介します。「御食国」と呼ばれた古代から、鯖の大漁、北前船の隆盛を迎える江戸時代まで。「小浜のサバは、なぜうまいのか」をテーマに、まち歩きを通してその物語を追いかけていきます。

 

かつて、美食家として知られた北大路魯山人も、サバは若狭が日本一だと賞賛していました。サバを語らんとする者は、ともかくも若狭春秋のさばの味を知らねば語る資格なし、と言うほどに。

 

美味しい魚が獲れる北陸の海。北陸の北から流れる「冷たい海流」に含まれる栄養分が、南から流れる「暖かい海流」によって温められてプランクトンが繁殖する。それを求めて魚が集まり、脂の乗った美味しい魚が獲れるのです。

 

しかし中でも、特別にうまいと言われているのが小浜のサバ。その理由を鯖街道からはじまる小浜西組のまち歩きを通して、解き明かしていきます。きっとこの旅を終えたあと、サバの味わいが大きく変わることでしょう。

 


熊川宿の町並みはなぜ美しいのか?ー熊川宿まち歩き

 

「熊川宿まちあるき」では、京都をつながる鯖街道の宿場町・熊川宿についてご紹介します。

 

江戸時代には200戸の建物がひしめき合い、1日1000頭もの牛馬が行き交うほど往来が激しかった熊川宿。

京都から小浜へ、そして小浜から京都へとたくさんの物資が運ばれるため、道幅は広く、川の水を引き、荷物を運ぶ牛馬の水飲み場もつくられました。京都に向かって、下、中、上。下丿町は宿屋が、中丿町は問屋が、上丿町は「街道稼ぎ」と呼ばれた運び屋の家が多かったのだそう。

 

ガイドでは熊川宿の美しさを構成する建物について紐解きながら、熊川宿に宿る物語を拾い集めていきます。

 


若狭の宝はなぜ残っているのか?

 

小浜市には、たくさんの国宝や国の重要文化財が残されています。なぜ、小さな田舎町に国の宝物が集中しているのでしょうか。

 

それは、奈良や京都の都の食文化を支える「御食国(みけつくに)」として、都との深いつながりがあったから。仏教が政治的にも勢力を持った時代、小浜にも多くの寺院が建立されました。

 

今回ガイドで案内する場所はかつて「遠敷(おにゅう)」と呼ばれていました。それは古代より、都に塩や魚を送り、都の食文化を支えてきた御食国であったから。都との深いつながりがあったからこそ、都の文化が流れ込んできたのです。その後の時代も、大きな戦に遭うことなく、地域の人々によって大切に守り継がれてきたため、今なお古刹や仏像が現存しています。

 

本ガイドでは、残されたお寺や仏像の文化財を巡りながら、この場所に埋蔵された物語を探してみてほしいと思います。それは日本の原点にして変革期の物語。あるとき都から仏教という新しい文化がやってきて、古くからあった地域の信仰と融合していきます。若狭には、その変革期の姿が残っているのです。

 

ガイドで伝える物語が真実かどうか、歴史の教科書にも載っていません。歴史の創造主となったつもりでガイドを聞き、想像しながら歴史を辿ってみてください。

 


西津の箸はなぜ日本一なのか?

 

西津は日本一の箸の生産地。古くからの漁師町として栄え、京都からいちばん近い海として北前船の重要な寄港地となりました。西津のその独特の歩みが、独自の若狭塗を生み出し、現在は箸の生産地として職人たちが暮らしています。

 

かつて、西津はたくさんの北前船関連の店が立ち並ぶ港町でした。本ガイドでは、まち歩きをしながら、北前船にまつわる護松園と古河屋、そして西津の浜に続く網目の道に張り巡らされた物語を紹介しています。

 

このように、ON THE TRIPが手がけるオーディオガイドでは、決して観光情報誌では知ることのできない、まちの見方が変わるサブルートへご案内します。

 


人の心を動かす作品のようなガイドを制作

 

本ガイドを手掛けたのは、株式会社ONTHE TRIP。まちの歴史、その土地が持つ物語について丹念に取材を行い、まるで映画や小説のように人の心を動かす作品のようなガイドを制作しています。ガイドを聴くことにより、訪れた場所への理解が深まり、旅の体験がふくらみます。

 

 

この取り組みは、日本の文化財の入館料は他国と比べて安く、来場者がどんな体験ができるのか十分に伝わっていないという課題からスタートしました。日本の文化財には誇るべき物語があるにもかかわらず、まだまだその魅力を来場者に伝えられていません。私たちはこういった課題を、デジタルを使ってアップデートしたいと考えています。

 

小浜の旅をもっと深く味わうためのオーディオガイド。これまでのガイドブックでは知り得なかった、この場所にしかない物語をお伝えします。ぜひ、ダウンロードしてご使用下さい。