古代、若狭国(わかさのくに)に位置する小浜は、奈良や京都の都の食文化を支える「御食国(みけつくに)」として、また、海を渡って往来する人と物資の、大陸との玄関口としてそれぞれの重要な役割を持つ拠点として存在していました。
仏教が政治的にも勢力を持った時代、小浜にも多くの寺院が建立され、国宝や重要文化財を中心とした古刹や仏像が現存しています。大きな戦に遭うことなく、地域の人々によく守られた祈りの場は、長い歴史によって培われた時間を優しく伝えてくれます。
小浜市内に現存する神社仏閣の中でも、国宝や国・市指定の重要文化財などにしていされる古刹を中心に八つの寺院は「八ヶ寺」と呼ばれています。
八ヶ寺を、2日間かけてゆっくりお参りできるルートをご紹介いたします。
1日目
小浜ICからスタート!
↓ (車で5分)
1 国分寺
こくぶんじ
子どもから大人まで、町に守られる大仏さま
諸国に建てられた国分寺の一つで、太平の仏教文化を感じさせてくれます。
木造薬師如来坐像のほか、木造釈迦如来坐像は福井県下最大を誇る巨像です。
(約30分滞在)
↓ (車で6分)
2 萬徳寺
まんとくじ
武家の文化を伝える庭園と本堂
名勝庭園の敷き詰められた白砂、苔むす石段、春はつつじ秋は紅葉と、四季折々の自然が美しい寺院です。小浜を治めた京極高次、酒井家代々の祈願寺です。
(約30分滞在)
↓ (車で5分)
3 神宮寺
じんぐうじ
神様も仏様もいらっしゃるお寺
全国的にも珍しい、現存している神仏混淆寺院で、本堂には神様と仏様が祀られています。
毎年3月2日に行われる奈良・東大寺の二月堂への「お水送り」は、この神宮寺の神事です。
若狭では、お水送りが行われると、春が訪れると言われています。
(約30分滞在)
↓ (車で8分)
2日目
1 羽賀寺
はがじ
女帝の御影を伝える十一面観音菩薩
十一面観音菩薩立像は、女帝元正天皇の御影と伝えられ、その女性的な美しさは讃えて「若狭一のべっぴんさん」と慕う人もいます。
当時の色彩をよく残しています。
(約30分滞在)
↓ (車で11分)
2 多田寺
ただじ
眼病祈願に多田のお薬師さん
眼病に霊験あらたかな「多田のお薬師さん」として多くの参拝を集めます。創建した勝行上人は、多勢の治病に貢献し、大出世を遂げたので「出世薬師」とも言われています。
(約30分滞在)
↓ (車で5分)
3 妙楽寺
みょうらくじ
千手観音の金と四天王の極彩色
弘法大師が再興したと伝えられています。
小浜の霊峰多田ヶ岳のふもとにあり、本堂は寄棟造り檜皮葺で、若狭における最古の建造物です。
(約30分滞在)
↓ (車で6分)
4 圓照寺
えんしょうじ
宇宙を感じる大日如来
創立不明ですが、慶智尼という女性の発願により再興されました。
モリアオガエルの生息する庭園、四季折々の禅寺に、金色に輝く北陸随一の大日如来さまがいらっしゃいます。
(約30分滞在)
[ルート案内]
A 小浜IC
B 国分寺
C 萬徳寺
D 神宮寺
E 明通寺
[ルート案内]
A 羽賀寺
B 多田寺
C 妙楽寺
D 圓照寺
小浜市インフォメーションセンター
若狭おばま観光案内所
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