北川の右岸を遡ること約4キロメートルのところに「東寺百合文書」で知られる太良庄荘園地帯があり、銅造如意輪観音を安置する正林庵(無住、収蔵庫の鍵は檀家総代所持)は、この太良庄の山麓にあります。
本像は、正しくは「菩薩半跏像(ぼさつはんがぞう)」と呼ばれる金銅仏で、像高33センチ、その造像は8世紀の天平時代といわれ、大正7年(1918)に旧国宝、いまの重要文化財に指定されています。この地方での最古の金銅仏であり、県内に現存するものは他に例がありません。
なおこの仏像を地元の太良庄では「甚兵衛観音」と呼んでいます。これは4回も盗難に遭っているのに不思議に無事戻ってくるため、その最初に仏像をとり戻した庄屋、高島居甚兵衛さんの名前にちなんで名付けられたものです。
小浜市太良庄
舞鶴若狭自動車道小浜西ICから車で30分
北陸自動車道敦賀ICから車で80分