控えめで上品な甘味。「水ようかん」は夏の和菓子の代名詞ですが、若狭の「でっちようかん」は冬の和菓子です。
「水ようかん」との違いは、甘みや寒天の量を抑えているところ。保存料は使用しないためいたみやすく、夏場には作らないのが普通です。
名前の由来は、いろいろな説があります。みずようかんに比べると煮詰めが足りず、ようかんとしては「半人前」という意味で「でっち」と名付けられた説。見習い職人でも作れるからという説。また、ふるさとの若狭を離れて丁稚奉公する子どもに、若狭の土産として持たせたようかんであることからついた説 などがあります。
滋賀県や京都府の一部にもこの名前がありますが、あちらは竹皮などに包んで水分を飛ばしていますので食感が違います。口当たりの美味さは格別の郷土の和菓子です。
<でっちようかんの作り方>
- 一晩水につけて柔らかくした小豆を煮て、白砂糖を加え煮詰めてコシあんをつくる。
- それを、よく溶かした寒天の中に入れて30〜40分煮込む。
- その後「ようかん船」(いわゆるバット)に流し込み、そのまま自然に固める。
- 長さ10cmくらいの直方体に切る。
注:素人がつくると、寒天とコシあんが分離した2層になってしまうケースが多い。